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ムスコの運動会 2015-05-23 [アウトドア]

「ご参加頂いたみなさまに大きな拍手を!!」

運動会で毎年恒例のプログラム"ふれあい玉入れ合戦"を終え、退場するお年寄りに向けて暖かい拍手が送られた。
なんとも微笑ましい光景ではあるが、その裏側で手に汗握る死闘が繰り広げられたことを多くの人は知らないー

柴田伝次郎(仮名)83歳
一見してフツーの小柄な爺さんではあるが腰は曲がっておらず歩く姿も矍鑠としている。恐らく観戦している多くの父兄のうち誰一人として気付いていないだろうが、彼は今年で6年連続出場である。そして過去5年に渡り、自分が配属された"組"を勝利に導いていたー

彼は8年前に長年連れ添った妻に先立たれた。失意の彼が近所の小学校で開催されていた運動会で玉入れ合戦を目にしたのが7年前。自分と同世代の年寄りどもが嬉々として玉入れに興じる姿に疎外感を感じつつ、ふとひらめくものがあり、急ぎ自宅へ戻った。新聞紙を丸めて玉をつくり、階段踊り場の壁に虫取り網を取り付け、孤独な闘いが始まるー

約1年間の猛特訓の末、彼は秘技"伝次郎ショット"を編み出した。両手で約10個の玉を掴み、籠のすぐ下から投げ上げ、すべての玉を籠に入れる技である。簡単にみえて意外に難しい。伝次郎はほぼ100%の確率で全てを籠に収める技を習得した。そしてその技を引っさげて"ふれあい玉入れ合戦"にエントリーしたのが6年前のことである。そして伝説は始まったー。

~中略~

恐らく誰一人として気付かなかったであろう5年の月日が流れ、今年もまたその日を迎えようとしていた。しかし、今年は様子が違った。誰一人として、の予想を裏切り、一人の男が立ち上がったのであった。

野崎郁夫(仮名)79歳
彼には今年3年生になる孫娘がおり、毎年運動会には早朝場所取り合戦に借り出され、面倒なPTAの仕事を押し付けられ、ゾンザイな扱いを受けていたが、孫娘のためならばと特に苦にする様子もなく淡々とこなしていた。そんな彼が昨年の"ふれあい玉入れ合戦"にエントリーさせられ出場した際、目の前で繰り出される伝次郎の秘儀に気付いてしまった。これはスゴイ、もしワシもこんな活躍が出来たなら、孫娘がよろこんでくれるのではないかー。そんな思いを胸に秘め、影で特訓を始めたのが一年前。彼には勝算があった。彼は人一倍手が大きい。片手で一度に玉を7つ以上掴める。左右両方で伝次郎並みのショットを決められたらー。そんな思いで郁夫は1年間の特訓の末、"郁夫スペシャル"を引っさげて今年の"ふれあい玉入れ合戦"にエントリーしたー

今年もまた安定の勝利を掴もうとする伝次郎、その影で秘かに闘志を燃やす郁夫、期せずして二人はそれぞれ別の組へと配属された。そして闘いの幕は切って落とされた!


ということで今年6年生になったムスコの運動会でした。

チェッチェッコリ、チェッコリー、二酸化マンガンが流れました。ガーナの民謡がルーツのようですね。
そうそう、↓これもルーツは同じはず。

ガバメント・マジック

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  • アーティスト: アンティバラス
  • 出版社/メーカー: Pヴァインレコード
  • 発売日: 2006/08/04
  • メディア: CD


4曲目の"Che Che Cole (Makossa)"です。シェッシェッコリ。
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